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もう近づかせない!接近禁止誓約書の完全ガイド|接触禁止条項の実務ポイント

  • 執筆者の写真: 代表行政書士 堤
    代表行政書士 堤
  • 2025年9月28日
  • 読了時間: 33分

更新日:4月17日

🌺こんにちは!おてがる契約書の代表行政書士 堤です。

本日は接近禁止に関する誓約書についての重要なポイントを解説したコラム記事をお届けします。


現代社会では、家庭内トラブルや職場での衝突、あるいは不倫・ストーカー被害など、さまざまな場面で「相手に近づかれたくない」と感じるケースが増えています。そんなときに役立つのが「接近禁止に関する誓約書」です。本コラムでは、誓約書の基本的な仕組みから、法的効力、作成のポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。心理的抑止力や実務上の注意点も含め、トラブルを未然に防ぐための知識を丁寧にお伝えします。


  本記事のまとめ:

重要事項

概要

日本の誓約書は民間合意に依存するため、強制力は限定的。違約金や公正証書化で実効性を高めることができる。

接触範囲や連絡手段を明確化し、偶発的な接触や業務上必要な接触を除外することで、再発防止効果が高まる。

弁護士や行政書士による文言チェック、公正証書化、違反時の対応サポートを組み合わせることが、トラブル解決の近道となる。

🌻「もし相手に近づかれたくない」「トラブルの再発を防ぎたい」と感じている方には、誓約書の作成が大きな助けになります。しかし、ただ書面を作るだけでは効果は限定的です。本記事では、接近禁止誓約書の有効な文言、違約金条項の活用方法、心理的・社会的効果、そして海外の事例との比較まで、幅広く解説しています。安心して生活を取り戻したい方、トラブルを未然に防ぎたい方にとって必読の内容です。


接近禁止に関する誓約書の作成。弁護士・行政書士が対応。テンプレート雛形(ひな形)

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▼目次








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接近禁止誓約書は「トラブルを未然に防ぐ」ために非常に有効な手段です。特に感情的な対立があるケースでは、曖昧な口約束ではなく、明文化することでリスクを大きく下げられます。

本章では、実際に「おてがる契約書」で作成された接近禁止誓約書の事例をもとに、具体的な内容やポイントを解説していきます。


実際におてがる契約書で作成した接近禁止誓約書の文書。主に契約条件や禁止事項が記載されており、白地に黒字の日本語テキストが並ぶ。

実際の作成事例

契約書の全体構成

接近禁止誓約書は、比較的シンプルな構成でありながら、実務上は非常に重要な意味を持ちます。基本的には以下のような構成で作成されます。

項目

内容

第1条

目的(接触禁止の趣旨)

第2条

禁止事項(連絡・接触手段の制限)

第3条

違反時の対応(違約金・損害賠償)

第4条

契約期間

第5条

合意管轄

一見シンプルですが、「どこまで禁止するか」「違反時にどうするか」が実務では最も重要です。


作成の背景・相談内容

例えば、以下のような相談が実際に寄せられています。

「退職した元従業員から、繰り返し電話やSNSで連絡が来て困っている。業務上の関係は終了しているため、今後一切の接触を禁止したい」


このケースでは、単に「連絡しないでください」と伝えるだけでは不十分です。なぜなら、相手が応じない場合、強制力が弱いからです。

そこで、接近禁止誓約書を作成し、・連絡手段の全面禁止・違反時の違約金を明確に定めることで、抑止力を持たせました。


想定される利用ケース

接近禁止誓約書は、どのような場面で使われるのでしょうか?

代表的なケースを整理すると以下の通りです。

ケース

具体例

退職トラブル

元従業員からの執拗な連絡

男女トラブル

元交際相手からの接触防止

近隣トラブル

住民同士の嫌がらせ防止

取引先トラブル

契約終了後の不当な接触

「自分のケースでも使えるのか?」と迷う方も多いですが、“継続的な接触がストレスやリスクになる場面”であれば、十分に活用の余地があります。



契約書の重要条項を解説

目的・内容(契約範囲)

まず重要なのが「何を禁止するのか」です。

例えば、・電話、メール、SNSの連絡・自宅や勤務先への訪問・第三者を介した接触

ここが曖昧だと、「これは禁止されていない」と解釈される余地が生まれます。

例えるなら、「立入禁止」と書いてあるだけの看板と、「関係者以外立入禁止・違反時は罰金あり」と明記された看板の違いです。どちらが抑止力が強いかは明らかでしょう。


報酬・支払条件

接近禁止誓約書では、通常の契約と異なり「報酬」は発生しないことが多いです。

ただし、重要なのは「違約金」です。

例えば、・1回違反ごとに10万円・継続的違反の場合は別途損害賠償請求

といった形で定めます。

ここでのポイントは、「現実的かつ抑止力のある金額」にすることです。高すぎると無効リスク、低すぎると意味がない。このバランスが重要です。


義務・禁止事項

この契約の核心部分です。

禁止事項はできる限り具体的に定めます。

例えば、・LINE、Instagram等のSNSでの接触禁止・共通の知人を介した連絡の禁止・特定エリアへの接近禁止(例:半径100m以内)

「そこまで書く必要あるの?」と思うかもしれませんが、トラブルが起きるのは大抵“想定外の抜け道”です。


契約期間・解除

期間設定も重要です。

・無期限・1年〜3年程度の期限付き

どちらがよいかはケース次第です。

例えば、感情的対立が強い場合は無期限が有効ですが、状況が落ち着く可能性がある場合は期限付きの方が現実的です。


責任条項

違反時の責任をどうするかも明確にします。

主に以下の2つです。

・違約金

・損害賠償請求

違約金は「ペナルティ」、損害賠償は「実際の被害の補填」です。

この両方を規定することで、「抑止」と「補償」の両面をカバーできます。



契約書で注意すべきポイント

契約範囲を明確にする

最も多い失敗は「曖昧な表現」です。

例えば、「一切の接触を禁止する」

これだけでは不十分です。

なぜなら、「SNSのいいねは接触か?」など、解釈の余地が生まれるからです。

具体的に書くことで、初めて意味を持ちます。


トラブル時の対応を決めておく

違反されたとき、どうしますか?

・すぐに法的措置をとるのか・まず警告するのか

これを決めておかないと、実務で迷います。

実際の現場では、「内容証明郵便で警告 → 改善なければ法的措置」という流れが多いです。


金銭・責任・解除条件を具体化する

特に重要なのがこの3点です。

項目

NG例

OK例

違約金

適切な金額

1回10万円と明記

責任

適宜対応

損害賠償請求可と明記

解除

協議の上

書面合意で解除と明記

抽象的な表現は、いざというとき役に立ちません。



契約書が必要になるケース

では、どのようなタイミングで作成すべきでしょうか?

結論としては、「トラブルが起きてから」ではなく「起きそうな段階」で作るのが理想です。

例えば、・別れ話でもめている・退職時に関係が悪化している・クレームがエスカレートしている


こうした段階で作成しておくと、被害の拡大を防げます。

逆に、「もう被害が出ている」場合でも遅くはありません。むしろ、その場合は早急に書面化すべきです。

「ここまでやる必要あるのか?」と感じるかもしれませんが、トラブルは放置するとほぼ確実に悪化します。


接近禁止誓約書は、その流れを止める“ブレーキ”の役割を果たします。適切に作成すれば、精神的負担の軽減にもつながる非常に実務的なツールといえるでしょう。



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LINEで契約書作成をする実際の画像。人物がスマホを操作し、メッセージやPDFアイコンが表示。青と緑の背景で明るい印象。


  ★ 【実例公開】「この1条」が明暗を分けた解決事例 


接近禁止誓約書は、条文の“わずかな違い”が結果を大きく左右します。特に違約金条項の設計次第で、「抑止力が機能するかどうか」が決まると言っても過言ではありません。

今回は、実際に「この1条」があったことでトラブルの拡大を防げた事例をもとに、その重要性を具体的に解説します。


実際におてがる契約書で作成した接近禁止誓約書の文書画像。甲乙間の接触禁止、違反時の罰金、損害賠償責任などの詳細が記載されている。法律的で公式な文書。

実際の契約書

該当条文の抜粋


第○条(違約金)

乙が本誓約書に違反し、甲に対して接触または連絡を行った場合、乙は甲に対し、違反1回につき金10万円を違約金として支払うものとする。なお、本違約金の支払いは、甲の被った損害の賠償請求を妨げない。


条文の要点(1〜2行)

「違反1回ごとに明確な金額のペナルティを設定し、かつ損害賠償請求も可能にしている点」がポイントです。



事例の概要(トラブル発生前の状況)

当事者の関係性

本件は、元従業員(乙)と会社(甲)との間で発生したトラブルです。退職後も乙が会社に対して頻繁に連絡を行い、業務に支障が出ている状況でした。


契約締結時の前提・認識

契約締結時、双方の認識としては以下の通りでした。

・甲:業務への影響を止めたい・乙:完全に関係を断つことには同意している

一見すると合意は成立しているように見えますが、ここで疑問が生じます。「本当に守られるのか?」という点です。


問題が発生した背景

実は、乙は過去にも「一度は収まったが、再び連絡してくる」という行動を繰り返していました。

つまり、・口頭での約束 → 効果なし・注意喚起 → 一時的に改善

という経緯があり、「再発防止の実効性」が最大の課題だったのです。



【結論】この1条があったことでどうなったか

当該条文があったケースの結果

結論から言うと、この違約金条項があったことで、その後の接触は完全に止まりました。

一度だけ軽微な違反(SNSでの接触未遂)がありましたが、その際に違約金請求の可能性を通知したところ、それ以降は一切の接触がなくなりました。


なかった場合に想定されるリスクとの比較

もしこの条文がなかった場合、どうなっていたでしょうか?

有無

想定される結果

条文あり

違反抑止が機能し、早期収束

条文なし

再発→注意→再発の繰り返し

「守らなかったらどうなるのか」が明確でない約束は、実務上ほとんど意味を持ちません。



「この1条」が果たした役割

該当条文がどのように機能したか

この条文の本質は「心理的なブレーキ」をかける点にあります。

人は、「違反すると具体的な不利益がある」と認識すると行動を抑制します。逆に、「怒られるだけ」では抑止力は弱いのです。


実際の解決への影響

この条文があったことで、以下の効果がありました。

・交渉段階で優位に立てた・違反時に即時対応が可能・長期的な紛争化を回避

特に重要なのは、「いざというときにすぐ請求できる状態」を作れた点です。


なぜその文言でなければならなかったのか

ここが実務上の核心です。

例えば、以下のような曖昧な条文だったらどうでしょうか?

「違反した場合は適切な対応を行う」

これでは、・金額が不明・対応が不明となり、実際には何もできません。


一方、本事例のように・金額が明確・1回ごとと規定・損害賠償も可能

とすることで、「逃げ道のない設計」になっています。



まとめ

「1条の違い」が結果を左右する理由

契約書は“形式”ではなく“設計”です。

特に今回のようなトラブルでは、・曖昧な表現=実効性なし・具体的な規定=抑止力あり

という差が、そのまま結果の差になります。


テンプレではなく個別設計が必要な理由

「ネットのテンプレをそのまま使えばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、実際には・相手の性格・過去の行動・トラブルの深刻度

によって、最適な条文は変わります。

例えば、執拗な連絡を繰り返す相手であれば、違約金は高めに設定すべきでしょう。


今回の事例から学ぶべきポイント

最後に、本事例の重要ポイントを整理します。

ポイント

内容

明確性

金額・回数を具体的に定める

抑止力

実際に「痛み」を伴う設計にする

実効性

違反時にすぐ動ける状態にする


「たった1条でここまで変わるのか?」と思われるかもしれませんが、実務ではむしろそれが現実です。


接近禁止誓約書を作成する際は、“どの条文が結果を左右するか”という視点で設計することが、トラブル回避の鍵となります。



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  1.はじめに


接近禁止・接触禁止をめぐるトラブルの現状

近年、ストーカー被害や職場・家庭内でのトラブルにより、「接近禁止」「接触禁止」に関する問題が増えています。たとえば、元交際相手がしつこく連絡をしてくる、会社内で特定の同僚が業務時間外に関係者に接触してくる、といったケースです。こうしたトラブルは、被害者の心理的負担が大きく、日常生活や仕事にも支障を及ぼします。


法律上、接近禁止や接触禁止は、主に以下のようなケースで利用されます:

ケース

説明

具体例

ストーカー被害

加害者が特定の人物に執拗に接近する行為を禁止

元恋人が自宅や職場に頻繁に現れる

離婚や別居後の安全確保

元配偶者からの嫌がらせや接触を防止

子どもへの引き渡し時のトラブル回避

職場トラブル

ハラスメントや嫌がらせ防止

前職同僚が退職後も訪問してくる

こうした事例からもわかるように、「接近禁止・接触禁止」は単なるお願いではなく、トラブル防止の重要な手段です。しかし、口頭だけでの約束では守られないことも多く、法的効力のある文書での対応が求められます。



誓約書を用いた予防の意義

ここで登場するのが「接近禁止に関する誓約書」です。誓約書とは、特定の行為を行わないことを本人が書面で約束する文書のことです。


誓約書のメリット

  1. 明確な証拠になる口頭での約束は忘れられたり、誤解が生じたりすることがあります。書面にすることで、「この人は接近してはいけない」と明確に証明できます。

  2. 法的効力の裏付け誓約書は民事裁判や警察への通報の際、証拠として利用可能です。違反があった場合、損害賠償請求や警察介入の根拠にもなります。

  3. 心理的抑止効果書面に署名や押印を求めることで、加害者に「この行為は法的に問題になる」という意識を持たせることができます。


誓約書の具体的な構成例

項目

内容

被害者情報

氏名・住所・連絡先

加害者情報

氏名・住所・連絡先

禁止行為

接近・連絡・SNS上での接触など

違反時の措置

損害賠償請求、警察通報の可能性

署名・押印

書面の効力を高めるために必要

例え話: 「元同僚に毎日のように連絡されて困っている場合、口頭で“もう連絡しないで”とお願いしても、相手は忘れたり無視したりすることがあります。しかし、誓約書に署名してもらうことで『これは約束したこと』と明確になり、違反した場合に法的手段を取りやすくなります。」


図解:誓約書が果たす役割

トラブル発生 → 誓約書作成 → 加害者の行動抑制
                    ↓
            違反時の証拠として活用
                    ↓
            損害賠償請求や警察介入

この図からもわかるように、誓約書は「予防」と「対処」の両方で役立つツールです。


この後のブログでは、以下の内容に沿ってさらに詳しく解説していきます:

  • 誓約書の作り方と注意点

  • 接近禁止に関する誓約書の実務的ポイント

  • 法的効力を高める方法(公正証書化など)

  • 実際のケーススタディと注意点



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  2.接近禁止・接触禁止とは?


1-1 接近禁止・接触禁止・連絡禁止の違い

まず、「接近禁止」「接触禁止」「連絡禁止」という言葉は似ていますが、法律や実務上は微妙に意味が異なります。初心者でも理解しやすいように整理してみましょう。

用語

意味

具体例

接近禁止

特定の人物や場所に近づくことを禁止

元交際相手が自宅や職場の周辺に行くことを禁止

接触禁止

相手に物理的・直接的に関わることを禁止

手紙を渡す、握手する、話しかけるなど

連絡禁止

電話・メール・SNS・手紙などでのやり取りを禁止

LINEでメッセージを送る、メールで連絡することを禁止

例え話:「例えば、元恋人に『もう連絡しないで』とお願いする場合、LINEや電話を禁止するのが連絡禁止、直接会って話しかけるのを禁止するのが接触禁止、さらに家や職場に行くのを禁止するのが接近禁止、とイメージするとわかりやすいです。」

このように、目的に応じて禁止の範囲を明確にすることが重要です。曖昧なまま約束しても、後で争いの原因になります。



1-2 接触禁止条項が必要となる典型的なケース

接触禁止条項は、以下のようなケースでよく用いられます。


不倫・恋愛トラブル

不倫や交際中のトラブルでは、元パートナーがしつこく連絡したり、SNSで接触してくることがあります。この場合、接触禁止や連絡禁止の誓約書を作ることで、心理的負担を減らすことができます。


DV(家庭内暴力)やストーカー被害

暴力やつきまとい行為があった場合、被害者の安全を確保するために接近禁止や接触禁止が必要です。裁判所や警察が関与する場合もあり、文書化された誓約書が証拠になります。


職場トラブル

ハラスメントや退職後の迷惑行為に対しても、接触禁止条項が役立ちます。例えば、退職した元同僚が業務時間外に会社に訪問することを禁止する、といったケースです。


図解:接触禁止条項の典型的な使い方

不倫・恋愛トラブル
      ↓
接触禁止・連絡禁止
      ↓
被害者の心理的安全確保

DV・ストーカー
      ↓
接近禁止・接触禁止
      ↓
身体的・精神的安全確保

職場トラブル
      ↓
接触禁止・連絡禁止
      ↓
業務秩序と心理的安全の維持
ポイントこれらのケースでは、「何を禁止するか」を具体的に書くことが重要です。曖昧な表現では法的効力が弱くなる場合があります。


1-3 誓約書・示談書・念書など文書の種類と使い分け

接近禁止や接触禁止を文書で取り決める際には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴と使い分けを理解しましょう。

文書の種類

特徴

主な用途

誓約書

特定の行為をしないことを本人が約束する書面

接触禁止、連絡禁止、接近禁止

示談書

トラブルの解決として金銭や行為の条件を合意した書面

不倫トラブルやDVの和解、損害賠償

念書

約束や反省の意思を簡単に書面化したもの

軽微なトラブルや内部注意用、法的効力は限定的


使い分けのポイント

  1. 被害者保護を最優先する場合→ 誓約書や示談書を作成。違反時に法的手段を取りやすくなる。

  2. トラブルが軽微で口頭注意で十分な場合→ 念書で簡易に書面化。法的効力は限定的だが、心理的抑止効果はある。

  3. 金銭的和解が伴う場合→ 示談書が適している。損害賠償や条件を明確にすることができる。

例え話: 「元恋人とのトラブルで、ただ連絡をやめてもらいたいだけなら誓約書。金銭も支払ってほしい場合は示談書、会社内で軽く注意する場合は念書、と考えると分かりやすいです。」

この章をまとめると、接近禁止・接触禁止・連絡禁止は目的によって範囲を明確にする必要があり、それを文書化する際には誓約書・示談書・念書の使い分けが重要です。次章では、実際の「接近禁止誓約書の作り方」と「書く際の注意点」を詳しく解説していきます。



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  3.接触禁止誓約書に盛り込むべき内容


2-1 書面を作成することの重要性

接触禁止を口頭だけで約束しても、相手が忘れたり意図的に無視したりする可能性があります。ここで重要なのが「書面で明確に約束すること」です。書面化には、以下のメリットがあります。


書面化のメリット

  1. 証拠能力の確保書面は「いつ、誰が、どのような約束をしたか」を明確に示す証拠になります。裁判や警察への相談時にも使える強力な手段です。

  2. 心理的抑止効果紙に書くことで、「約束を破れば法的措置がありうる」という意識を加害者に持たせることができます。口頭だけでは伝わりにくい抑止力が働きます。

  3. トラブルの曖昧さを減らす「どこまで接触してはいけないか」を具体的に書くことで、後日の争いを防ぎやすくなります。

例え話:「元同僚に『もう連絡しないで』と言うだけでは、翌日には忘れたり、SNSでメッセージを送ったりすることがあります。しかし誓約書に署名してもらえば、『この行為は約束違反になる』と明確になり、心理的抑止力が働きます。」


2-2 具体的な文言の例

接触禁止誓約書には、禁止行為を具体的に明示することが大切です。曖昧な表現では、効力が弱まる可能性があります。


典型的な文言例

文言

説明

ポイント

「今後一切接触しないこと」

物理的・精神的な接触全般を禁止

最もシンプルで強力。ただし、生活や仕事上必要な接触は別途条件を設ける

「仕事上やむを得ない場合のみ最小限の接触を認める」

職場などでのやむを得ない場合に限定

例:業務連絡や子ども引き渡し時など、具体的に範囲を明示すると安心


図解:接触禁止の範囲イメージ

接触禁止範囲
┌───────────────┐
│ 直接会う          │
│ 手を触れる        │
│ 話しかける        │
│ SNS・電話・メール │
└───────────────┘

※「仕事上最小限のみ接触可」の場合
┌───────────────┐
│ 業務連絡・子ども引き渡しのみ可 │
└───────────────┘
ポイント具体的な行為やシーンを列挙して書くと、後日「接触していない」と主張されにくくなります。


2-3 違約金条項を定めるメリットと注意点

接触禁止誓約書では、違反した場合に金銭的なペナルティ(違約金)を設定することがあります。これにはメリットと注意点があります。


再発防止効果

違約金条項があると、加害者は「接触すれば金銭的負担が発生する」と認識するため、心理的抑止力が高まります。

  • 例:元恋人が接触禁止誓約書に違約金として10万円を設定した場合、軽い気持ちで連絡することが心理的に難しくなります。


高額すぎる場合の無効リスク

一方で、違約金が法外に高額すぎる場合、裁判所により「無効」と判断される可能性があります。

  • 目安:実際の被害や損害に見合った金額が妥当。過剰に高額に設定すると、法律上の強制力が弱まることも。


表:違約金設定の考え方

ポイント

内容

妥当な金額

実際の損害や心理的負担を参考に設定

過剰な金額

法律上無効とされる可能性がある

記載方法

「違反した場合、○万円を支払う」と明確に書く

例え話:「もし違約金を1億円と設定しても、裁判所は『現実的ではない』として無効にする可能性があります。現実的な範囲で設定することが重要です。」

この章をまとめると、接触禁止誓約書では以下のポイントが重要です。

  1. 書面で明確に約束することで、証拠力と心理的抑止力を確保

  2. 禁止行為を具体的に記載し、曖昧さを避ける

  3. 違約金条項を設定する場合は、妥当な金額で再発防止効果を狙う



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  4.接近禁止命令との違い


3-1 接近禁止命令とは(DV防止法に基づく制度)

接近禁止命令は、家庭内暴力(DV)の被害者を保護するために、裁判所が加害者に対して出す法的な命令です。正式には「保護命令」とも呼ばれます。


制度の概要

  • 対象:配偶者、元配偶者、同居の親族など

  • 内容:被害者の自宅や職場などに近づくことを禁止

  • 法的効力:命令に違反した場合、刑事罰(1年以下の懲役または50万円以下の罰金)が科されることがあります

  • 期間:原則として最長6か月(裁判所が必要と認めれば延長可能)

例え話:「もし元配偶者が自宅に頻繁に押しかける場合、DV防止法に基づき裁判所に申し立てをすると、加害者は法律上、自宅に近づくことが禁止されます。違反すれば刑罰も科されるため、強い抑止力があります。」

図解:接近禁止命令の流れ

DV被害発生
      ↓
被害者が裁判所に申立
      ↓
裁判所が接近禁止命令を発出
      ↓
加害者は法的に接近禁止
      ↓
違反時は刑事罰


3-2 接近禁止命令と接触禁止誓約書の違い

ここで、よく混同される「接近禁止命令」と「接触禁止誓約書」の違いを整理します。

項目

接近禁止命令

接触禁止誓約書

法的根拠

DV防止法(裁判所命令)

民事契約(当事者間の合意)

強制力

法律に基づき強制力あり

強制力は限定的(違約金や損害賠償請求で対応)

違反時の措置

刑事罰の可能性あり

民事上の請求(損害賠償、裁判)

手続き

裁判所への申立が必要

当事者同士で署名・押印して作成

期間

裁判所が定める(通常数か月~延長可)

当事者間で自由に設定可能

ポイント「命令」は裁判所の強制力がある公的措置、「誓約書」は当事者間の合意による私的措置、と覚えると分かりやすいです。

例え話

  • 接近禁止命令:警察に「この人には近づくな」と法律で命じられる状態。違反すれば逮捕もあり得る。

  • 接触禁止誓約書:本人同士で「もう連絡しない・会わない」と約束した状態。違反すれば民事で損害賠償請求などの手段をとる。



3-3 行政的措置と民間の合意書をどう使い分けるか

現実のトラブルでは、接近禁止命令と接触禁止誓約書を状況に応じて使い分けることが重要です。


使い分けの目安

状況

適切な手段

理由

身体的危険がある、ストーカーやDV被害

接近禁止命令

法的強制力があり、違反時に刑事罰が科されるため安全確保に有効

軽微なトラブルや心理的嫌がらせ

接触禁止誓約書

当事者間で素早く対応可能、心理的抑止力も期待できる

職場や業務上のやむを得ない接触がある

接触禁止誓約書に条件を明記

必要最低限の接触だけ認めつつトラブル回避可能


ポイント

  • 安全第一:危険性が高い場合は、まず裁判所や警察など行政的手段を利用

  • 柔軟性:日常生活や職場での軽微な接触防止は、誓約書で調整

  • 組み合わせも可能:例えば、DV防止法に基づく命令と併せて誓約書を作成することで、法的強制力と当事者間の合意を両立させられる


図解:使い分けイメージ

危険度高 → 接近禁止命令(裁判所)
    ↓
心理的抑止・日常生活調整 → 接触禁止誓約書(当事者間)
    ↓
両方併用で安全と柔軟性を確保
例え話:「元配偶者がDVの可能性がある場合、裁判所命令で接近禁止を実施。さらに、職場でのやむを得ないやり取りだけを誓約書で認めることで、日常生活も無理なく回せます。」

この章をまとめると、接近禁止命令は裁判所の強制力を伴う公的措置で、安全確保が最優先のケースで有効です。一方、接触禁止誓約書は民間の合意書で柔軟に対応できる手段です。状況に応じて、両者を組み合わせることで、心理的安全と生活上の利便性を両立できます。



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  5.効力とリスク


4-1 誓約書の法的効力

接近禁止や接触禁止の誓約書は、作成の仕方によって法的効力が異なります。まずは、私文書としての証拠性と、公正証書化による強制執行力について整理します。


私文書としての証拠性

  • 私文書とは、個人や当事者同士で作成した文書のことです。

  • 接触禁止誓約書を私文書で作成すると、裁判や警察への相談時に「証拠」として使えます。

  • ただし、相手が「署名はしたが内容は認めない」と争った場合、証明力が弱くなることもあります。

例え話:「友人に『もう連絡しない』と書いてもらった紙は、口頭よりは証拠になります。しかし、本人が『署名したけど内容は同意していない』と主張すれば、裁判で完全に効力が認められるとは限りません。」

公正証書にすることで得られる強制執行力

  • 公正証書とは、公証役場で公証人が作成する文書で、法律的に非常に強い効力があります。

  • 公正証書にしておくと、相手が違反した場合に、裁判を経ずに直接「強制執行」することが可能です。

  • たとえば、違約金条項を公正証書化すると、相手に支払いを求める際に裁判なしで銀行口座から回収することもできます。


図解:法的効力のイメージ

私文書誓約書
  ↓
証拠として裁判・警察で利用可能
  ↓
相手が争うと効力弱まる可能性

公正証書誓約書
  ↓
裁判なしで強制執行可能
  ↓
違反時の対応が迅速で確実


4-2 無効となるケース

誓約書は、作り方や内容によっては無効になることがあります。特に注意すべきケースを整理します。


無理やり署名させた場合

  • 相手の意思に反して署名させた誓約書は、民法上「強制や脅迫による意思表示」とみなされ、無効になる可能性があります。

  • 署名は、本人が自由意思で行うことが基本です。

例え話:「『署名しなければ罰金』と脅して作った誓約書は、裁判で無効と判断されることがあります。相手が納得して署名したことが重要です。」

社会通念上過大な制約を課した場合

  • 内容が極端に制限的で、日常生活や職業上の自由を過剰に制約する場合も無効となる可能性があります。

  • 例えば、「一生涯、元配偶者に一切近づかない」など、実務上現実的でない制約は認められにくいです。


表:無効になりやすい条件

条件

説明

強制・脅迫

本人の自由意思で署名していない

「署名しなければ罰金」と脅す

過大な制約

社会通念上不合理な制限

一生涯の接触禁止など

不明確な内容

何を禁止しているか曖昧

「迷惑行為をしない」だけでは範囲が不明



4-3 違反時の対応方法

誓約書の内容が守られなかった場合、どのように対応するかを整理します。段階的に対応するのがポイントです。


1. 直接交渉

  • まずは、書面を見せながら相手に違反を伝え、交渉します。

  • 口頭での話し合いでも、後で「証拠」として記録を残すことが大切です。


2. 内容証明郵便の送付

  • 内容証明郵便とは、誰がどんな内容を送ったかを郵便局が証明する制度です。

  • 違反の通知や再発防止の要求を、法的証拠として残すことができます。


3. 訴訟提起(民事裁判)

  • 相手が誓約書に違反し、交渉や内容証明でも解決しない場合、裁判で損害賠償請求などの手段を取ります。

  • 公正証書化された場合は、裁判を経ずに強制執行できるため、迅速に対応可能です。


図解:違反時の対応フロー

誓約書違反発覚
      ↓
直接交渉・警告
      ↓
内容証明郵便で正式通知
      ↓
民事訴訟・損害賠償請求
      ↓
(公正証書化済みの場合)
強制執行で迅速対応
例え話:「元同僚が誓約書に違反して会社に訪問した場合、まずは直接連絡で注意。その後も続く場合は内容証明郵便で正式に警告。さらに違反が続けば裁判や強制執行で対応する、という段階的な対応が現実的です。」


この章のまとめ

  1. 誓約書の法的効力

    • 私文書でも証拠能力あり

    • 公正証書化で強制執行力を獲得

  2. 無効になるケース

    • 強制や脅迫による署名

    • 社会通念上過大な制約

  3. 違反時の対応

    • 直接交渉 → 内容証明 → 訴訟・強制執行


誓約書は便利なツールですが、作成方法や運用を誤ると効力が弱まるため、作成時には専門家に相談することが望ましいです。



  6.接触禁止条項の実務ポイント


5-1 記載を曖昧にしない(偶然の接触・SNSでのコメント等への対応)

接触禁止条項を作成する際、最も重要なのは**「曖昧さを避ける」こと**です。曖昧な表現では、相手や裁判所に「何を禁止されているのか」が不明確になり、トラブルが再発する可能性があります。


曖昧な例と改善例

曖昧な表現

問題点

改善例

「接触しないこと」

偶然会った場合やSNSのコメントが禁止か不明

「故意に直接会ったり、SNSやメールで連絡することを禁止」

「迷惑行為をしない」

「迷惑」の範囲が人によって異なる

「直接会う、電話・LINE・SNS・メールで連絡することを禁止」

ポイント「偶然の接触」や「SNSでの軽いコメント」なども含めるかどうかを明記しておくと、後々の争いを防ぎやすくなります。

図解:接触の範囲を明確にするイメージ

接触禁止条項の対象
┌─────────────┐
│ 直接会う       │
│ 電話・メール   │
│ LINE・SNS      │
│ SNSでのコメント│
└─────────────┘
※「偶然の遭遇」は除外する場合は明記する


5-2 減額交渉や示談交渉における活用法

接触禁止条項は、示談交渉や損害賠償の減額交渉でも重要な役割を果たします。


活用法のポイント

  1. 示談交渉での心理的抑止

    • 「接触禁止を守らなければ違約金が発生する」と明記することで、相手の行動を抑制

    • これにより、示談成立後もトラブル再発のリスクを減らせる

  2. 減額交渉の材料に

    • 相手が誠実に接触禁止条項を守る場合、被害者側は損害の拡大を防げるため、賠償額の減額交渉に利用可能

  3. 証拠としての利用

    • 示談書や誓約書に接触禁止条項があると、裁判になった際に「相手が違反した場合の証拠」として活用できる

例え話:「元交際相手が約束を守るか不安な場合、示談書に『接触禁止違反は違約金○万円』と明記しておくと、心理的に接触を避けるようになります。結果的に裁判リスクも下がります。」


5-3 社内不倫・職場トラブルでの注意点

職場でのトラブルや社内不倫の場合、接触禁止条項を設定する際には特有の注意点があります。


注意点1:業務上の接触は避けられない場合がある

  • 社内での業務連絡やチーム作業のため、完全な接触禁止は現実的でないことがあります。

  • その場合は「業務上必要な最小限の接触のみ許可」と明記します。


注意点2:社内規定や就業規則との整合性

  • 接触禁止条項が就業規則やハラスメント防止規定と矛盾しないように注意が必要です。

  • 社内での処分や相談窓口との連携も考慮します。


注意点3:匿名通報や証拠の記録

  • 職場トラブルでは、接触禁止条項に違反しているかどうかが曖昧になりやすいです。

  • メールやチャットのスクリーンショット、出退勤記録などを証拠として記録しておくと安心です。


表:社内トラブルでの接触禁止条項の設定例

条件

記載例

ポイント

業務上の連絡

「業務上必要な連絡に限り、メール・電話で接触可」

過度な禁止を避ける

個人的接触

「業務時間外での会話・SNS連絡は禁止」

心理的安全を確保

証拠管理

「違反時は記録を残す」

争い防止・証拠確保

例え話:「同じチームにいる元恋人に仕事上必要なメールを送るのはOK。でも、退勤後にカフェで会う約束は禁止、と明確に書くことで業務に支障なく心理的安全も確保できます。」


この章のまとめ

  1. 記載は具体的かつ明確に

    • 偶然の接触やSNSでのコメントも対象かを明示する

  2. 示談交渉・減額交渉での活用

    • 違約金条項や接触禁止条項で心理的抑止力を高める

  3. 社内トラブルでは業務上必要な接触と調整

    • 業務上必要な範囲だけ例外を設け、証拠を残す


接触禁止条項は、作成の仕方次第で心理的抑止力や法的効力が大きく変わるため、状況に応じた工夫が重要です。



  7.行政書士・弁護士に依頼するメリット


6-1 法的に有効な文言を盛り込める

接触禁止誓約書は、自分で作ることもできますが、専門家に依頼することで法的に有効な文言を盛り込むことができます


法的に有効な文言とは

  • 「曖昧さがなく、裁判でも証拠として認められる表現」

  • 「社会通念上妥当で、無効にならない範囲で制約を明記」

例え話:「例えば『連絡しない』だけでは、SNSでのコメントや偶然の接触が含まれるか不明瞭です。行政書士や弁護士に依頼すると、『直接会う、電話・メール・SNSでの連絡を禁止』と具体的に記載でき、法的効力が高まります。」

専門家に依頼するメリット

  1. 曖昧な表現を避けることができる

  2. 違約金条項や例外規定(業務上必要な接触など)も適切に設定可能

  3. 後日の裁判や交渉でも使える証拠力のある文書を作成


図解:専門家依頼での文言強化イメージ

自作誓約書
┌─────────────┐
│ 曖昧な表現 │
│ 効力が弱い │
└─────────────┘
        ↓
専門家依頼
┌─────────────┐
│ 具体的・明確な文言 │
│ 法的効力・証拠力強化 │
└─────────────┘


6-2 自分に有利な条件を引き出せる

専門家に依頼すると、自分の立場や状況に合わせた有利な条件を盛り込むことが可能です。


条件の調整例

条件

自分に有利な設定例

ポイント

接触禁止の範囲

「業務上やむを得ない場合のみ接触可」

必要最小限の接触のみ許可しつつ心理的安全を確保

違約金の設定

「違反ごとに○万円」

過剰に高額でなく現実的な範囲で再発防止効果

期間

「○年以内」

長すぎず、現実的な範囲で制約を設ける

例え話:「職場での元上司とのトラブルの場合、業務連絡だけは許可する条項を入れることで、仕事に支障を出さず心理的安全も確保できます。自分では思いつかない細かい調整も、専門家がアドバイスしてくれます。」


6-3 作成後の違反対応サポートが受けられる

誓約書は作っただけでは終わりません。違反があった場合の対応も重要です。専門家に依頼しておくと、以下のサポートを受けられます。


対応例

  1. 直接交渉や警告文の作成

    • 内容証明郵便の文面作成など、法的に有効な形で違反を通知できます。

  2. 損害賠償請求や裁判手続きの支援

    • 違約金の請求や損害賠償請求、裁判手続きの相談が可能です。

  3. 心理的サポート

    • 相手との交渉や裁判に不安がある場合、代理人として間に入ってもらえることもあります。


図解:違反対応の流れ

誓約書違反発覚
      ↓
専門家に相談
      ↓
内容証明郵便送付
      ↓
(必要に応じて)損害賠償請求
      ↓
裁判・強制執行
ポイント「自分一人で対応すると感情的になりやすい」場合でも、専門家が間に入ることで冷静かつ法的に有効な対応が可能です。


この章のまとめ

  1. 法的に有効な文言を盛り込める

    • 曖昧さを排除し、裁判でも証拠として使える文章を作れる

  2. 自分に有利な条件を引き出せる

    • 接触範囲、違約金、期間などを現実的かつ有利に設定可能

  3. 作成後の違反対応サポートが受けられる

    • 内容証明郵便、損害賠償請求、裁判手続きまで専門家がサポート

まとめると、行政書士・弁護士に依頼することで、誓約書の法的効力を高め、トラブル予防・再発防止の効果を最大化できます。特に心理的負担や法的リスクが大きい場合は、専門家に相談することが安心です。


  8.まとめ


接近禁止・接触禁止に関する誓約書は、作成するだけでトラブルの再発防止や心理的安全を確保する強力なツールになります。本章では、これまでの内容を整理し、誓約書作成のポイントと実務上の注意点をまとめます。



誓約書を作成することで「接近禁止」の約束を法的に残せる

  • 誓約書を作ることで、口約束ではなく文書として接近禁止の意思を残すことが可能です。

  • 文書化することで、相手が後で「そんな約束はしていない」と主張することを防ぎやすくなります。

例え話:「口頭で『もう会わない』と約束しても、後で相手が『覚えていない』と言えば証明できません。しかし誓約書に署名してもらえば、裁判や示談交渉でも証拠として使えます。」

図解:口頭と文書の違い

口頭の約束
┌───────────┐
│ 記憶頼み  │
│ 証拠力弱い │
└───────────┘

誓約書
┌───────────┐
│ 文書化されている │
│ 証拠力あり │
└───────────┘


違約金を定めることで再発防止効果が高まる

  • 誓約書に違約金条項を設けると、心理的抑止力が働き、再発防止効果が高まります。

  • 違約金は過大すぎると無効になることがありますが、適切な金額であれば裁判でも効力を発揮します。

例え話:「『違反したら10万円支払う』と明記しておくと、相手は心理的に簡単に違反できなくなります。まさに『ペナルティがあることで守る』仕組みです。」

表:違約金のポイント

ポイント

説明

金額設定

社会通念上妥当な範囲にする

明確な違反行為

何をしたら違約金が発生するか具体的に記載

支払方法

支払期限や方法を明確にして争いを防止



実効性を確保するには弁護士や公正証書の活用が有効

  • 自作の誓約書でも一定の効力はありますが、弁護士や行政書士に依頼することで法的に有効な文言を盛り込みやすくなります。

  • 公正証書化すると、違反があった場合に裁判を経ずに強制執行できるため、実効性が格段に高まります。

例え話:「公正証書で作った誓約書は、違反した相手にすぐに強制執行できる『強力な法的バックアップ』がついた状態です。心理的抑止力も非常に高くなります。」

図解:実効性の比較

自作誓約書
┌─────────────┐
│ 証拠力あり │
│ 裁判での証明は必要 │
└─────────────┘

専門家作成+公正証書
┌─────────────┐
│ 証拠力強化 │
│ 裁判なしで強制執行可能 │
└─────────────┘


まとめのポイント

  1. 誓約書で法的に接近禁止の意思を残せる

  2. 違約金条項で再発防止効果を高められる

  3. 実効性を確保するには弁護士・行政書士の活用や公正証書化が有効

最終的に、誓約書は「心理的抑止力」と「法的証拠力」を兼ね備えたトラブル防止ツールです。作成の際は、状況に応じて専門家の力を借りることで、より確実で安心なものにできます。



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